叱られた記憶

湿った風が通り過ぎてゆきます。
もう6月も終わりですね。



今朝、友達のお姉ちゃんに出会って、車の窓越しに手を振りました。



聞こえないだろうけど、思わず「姉ちゃん!」と声に出ていました。元気そうだったな、姉ちゃん。



高校の頃、毎日のように遊んでいた友達のお姉ちゃんは、ちょっと怖い存在でした。わたしたち、よく叱られたんですよね。



毎日毎日遅くまで遊んでいたし、お姉ちゃんは心配だったのでしょう。今ならよくわかります。親心みたいなものですね。



今、大人になってみて、叱られることは減りました。うまくやっているから?なんとかやり過ごしていく術を身につけたから?わからないけど、叱られている大人はあまり見ません。



でもわたしそういえば、最近とても叱られているよなぁ〜と感じることがあります。それは習字の稽古の時間です。来年、準師範を取得するため、稽古に通っています。車で40分ぐらい走って、それだけでもかなり疲労してるのですが、それからかなり集中しなくてはなりません。トホホ。すぐ電池、切れる。しかも正座しんどい。




そして毎回めっちゃ叱られます。先生はほんと厳しいんです。泣きそうになるし、もうやめたいと何度も思いながら今に至りますけど、こんな年になっても叱られるなんて何だかおかしいですよね。



叱られても、習字はなかなかうまくなりません。気持ちもヘナッてなります。でも先月、石川書研の「今月の優秀者」に載ったんです。じぶんの名前を見つけたとき、叱られたことなんて忘れてにっこにこになりましたけど。



稽古の途中、厳しい鬼は「おやつ」を出してくれます。こないだはバニラアイスクリームでした。お皿から絶対こぼしてはいかん!と一言多い先生ですが、飴と鞭をうまく使い、わたしを指導してくれます。




叱るってエネルギーが要るよね。でも怒りとは違うから、大切にしなくてはと思います。




叱ってくれる人がいるって、しあわせなことです。











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