ドグダミ
子どもの頃、こわかった植物、ドグダミ。
陰湿な場所に蔓延っていたし、なんせ誰かが「ドグダミの葉っぱにふれると血を吸われる」と言っていたから私はビビっていた。
ドグダミは十薬とも云われ、とても万能なハーブであるためティンクチャーにする。ドグダミの花が咲きだすと「さて、摘まねば」となる。
瓶にウォッカを注いで洗って、干したドグダミを詰めてゆく。昨日まで空のした、風に吹かれてなびいていたのにごめんと思う。
ドグダミの花は真っ白でかわいいのに、子どもの頃、嫌っててごめんとも思う。
空が美しい季節になった。
朝焼けも夕暮れも夜空もほんときれい。なにかの魔法かとため息が出ることもある。
宇宙の摂理を小さな草花に学ぶ。
そして止まっているように見える世界も、違うよ、ちゃんと動いているよと教えてもらう。
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